筋トレの意味と20代という枠組みのお話

最近、出合った中で一番人生を豊かにしてくれた(これからもしてくれる)ものは何かと問われたら、僕は迷わずこう答えるだろう。
”筋トレです(I love to lift weights.)”
とは言っても友人から勧められて、4ヶ月前から始めたばかりである。
去年、”体が重くて死んじゃう”と思い、一念発起して、年末にかけて3ヶ月ほどみっちりランニングをした。その結果、たぶん10kg近く体重が落ちた。
今まで身に着けていた脂肪という名の重錘10kgを、マジックテープをはがすように簡単にはいかなかったが、身体から外したわけである(全然うまいこと言えなかったわ)。
10kg体重を落とした感想は、身体ちょー軽い、体調すこぶる良い、眠くなりにくい、施術のパフォーマンス上がる(たぶん)、である。
そして、もう一つ重要な感想が、
身体が貧弱すぎて男じゃない…否、漢じゃない
こんな身体をしている僕って、もしかしたら女の子なのかな、男の娘なのかな。しまいには、机の角に足の小指をぶつけた時に”はぁんっ”と声を出してしまう始末。そんな悶々とした日々に光を差し込んでくれたのが彼である。
そして、彼にこう言われたのです。
(スラムダンク知らない人、ごめんなさい)
そこから僕の夢の筋トレライフが始まったのでした。もう一度言うが、まだ4ヶ月である。
さて、ここからが本題である。
トレーニー(筋トレしてる人)が一般人(筋トレしてないゴボウ男子)から言われる王道あるあるの中で、こんなものがある。
”何のために筋トレしてるの?”
おそらくこの質問をする多くの人は、スポーツ選手やボディービルダーの人ならわかるが、普通のあなたがなぜ?ということを暗に意味している。
しかし、僕は普通の人こそやるべきだと感じている。
筋トレは人生の縮図
筋トレとは、人生という複雑で壮大なものを限りなくシンプルにしたものである。
『これをできるようにしなければならない』『これができるようになりたい』『こうなりたい』と目標を持ち、それを実現するために日々努力する。生きるということは、そんな場面の連続だ。今の自分の能力を少しずつでも成長させる。それは、まさに筋トレの原理原則なのである。
100の筋力(=能力)に対して、101の負荷(=努力や挑戦)をかける。筋肉痛(=挫折や失敗)が生じる。それを繰り返す。すると、いつの間にか101の筋力(=なりたい自分)を得ている。
これは、人生の複雑な要素をそぎ落とし、根底にある真理を表しているように思う。
筋トレ=人生であり、つまり、僕は生きて(筋トレして)いるのである。
そして、逆を言うと、目標が持てない人は筋トレから始めてみるといいかもしれない。
自己効力感(self efficacy)を高める
先ほど述べたように、筋トレをすることでスクラップ・アンド・ビルドを繰り返しながら、小さいけれども何度も成功体験を重ねられる。いや、むしろ、シンプルで小さいからこそ成功体験を重ねられる。
さらに、体型を維持するということによって、自分が自分をコントロール出来ているという感覚が生まれてくる。
そうすることで、自己効力感(self efficacy)、すなわち、俺は出来る!という自信につながる。
若くあれ
キングコング西野亮廣氏は、こう言っている。
”大人になるのが20歳で定年が60歳というのは、人生が70~80歳で終わる時代に設定された常識だ。そんな常識が、定年退職後に約半世紀は生きる今のキミ達に合うわけがない。”
まさにその通りだと思う。時代は変わっている。昔よりも、時間はたっぷりあるのだ。
『20代にしておくべき○○個のコト』とか『これを始めるには20代後半からじゃ遅い』とか言われることあるけど、今の時代そんなこと全然ないよって僕は思う。
若い頃って社会とか人生のコト何もわからないし、わからないで過ごしてる時って不安だから周りからの情報に揺さぶられやすい。でも、そこでよく考えてみる。その言葉って、時代に合ってるのか、自分の環境に合ってるのか、自分の信念に合ってるのか。
僕が尊敬してやまない武井壮氏は、こう言っている。
”歳とってからの方がチャンスの入り口広いような気がすんな。歳とればとる程、行けるような気がすんだよね。”
経験値を積み、物事の本質を知る。そうすることで、今まで手が届かなかったところに届くようになるし、視野も広がって案外近くに求めていたものがみつかったりもする。
誤解を恐れずに言えば、何か始めるのに遅すぎるなんてことはない。今の時代は特に。
ただし、時間はたくさん増えてるけど、その分衰えない身体を手に入れられるわけじゃない。
だから、僕は筋トレをしている。
これから歳を重ねていって、突然やりたいことが目の前にポーンと転がってきたときに、それを掴み損ねるような体力でいたくない。体力を理由にチャンスを棒に振るなんてもったいないよ。
これを見た人が少しでも筋トレというか運動をしようって気になってくれると、理学療法士の僕としては嬉しい。
またあとでブログで書くかもしれないけど、現代の人たちは運動量が少なすぎだと思う。運動って、全身の炎症症状を低下させたり、記憶力上げたり、メンタルヘルスに効果あったり、良いこと尽くめよ。
最後に、僕に筋トレを勧めてくれた彼の鍛える理由(?)を紹介しときます。
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