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兄貴と信念のお話

久しぶりにニューヨーク在住の兄貴からLINEが来た。

 

”この前の試合で首を痛めて、カイロに行ったら、ラグビー辞めて違う趣味見つけろって言われちまったよ”

 

 

兄貴は小学校低学年の頃からラグビーを始めて、それ以来現在(34歳)まで続けている。
中学高校ではキャプテンを務め、自分の木の机にマジックで試合の内容・反省点をびっしり書きなぐるほどのラグビーバカ。今もニューヨークの草ラグビーチームでキャプテンをしている。この前のラグビーワールドカップでの日本が南アを大逆転で下した歴史的瞬間も、現地で立ち会っていて号泣したらしい(ちなみに、僕もその試合をTVで見て泣いた)。ラグビーとともに人生を歩んできたと言っても過言ではない。
兄貴のLINEに対し、僕はこう返した。

 

”そのカイロ野郎はファックだな。もちろん正論かもしれんが、首だけ診て、患者を観ようとしていない。”

 

少々過激な発言だが(身内のLINEなので許して)、本心ではある。
言うのは簡単。でもさ、機械と接してるんじゃないんだよ?
そして、兄貴は

 

”そう言ってくれると信じてたぜ。明日、レントゲンを全部もらってくるからセカンドオピニオン聞かせてくれ。”

 

後日、画像とか怪我の時の状況とかいろいろ聞いて、今考えられる対処をアドバイスした。
最後に兄貴が

 

”ラグビーは続けても大丈夫なのか?”

 

これって、似たような質問を患者さんとかにもされる。
世の中、絶対なんてものはないし、若手PT(自分を含めて)は答えに苦慮すると思う。
でも、全部とは言わないけど、意外に安心感を欲している人も多い。
そして、この人の考えや信念を知るということも重要だと思う。
なので

 

”ラグビーを続けて、どうなったら大丈夫じゃないって思ってる?”

 

と聞いてみたら

 

”流石に手足に痺れが出たり、今みたいな痛みが慢性的に続くと考えるよね。”
”週一回の趣味だし、試合なんて2ヶ月に一度あるかないかだから続けさせてくれよってのが本音。”

兄貴のラグビーに対する想いは知ってるし、これが彼の仕事とか生活を円滑に回すためのデカい要素だっていうのもわかってる。
正論をたたきつけて、さも正義かのように価値観や信念を頭ごなしに否定する。医療者が患者の上に立ってしまったら、医療じゃないよ。

 

”手足に痺れがでるほどの障害を負うっていうのは、おそらく不可抗力の怪我で、ラグビーやってるやつだったら誰でも常に数%可能性を持ってると思うよ。俺の結論は、ウォームアップ、クールダウン、練習や試合はメリハリをつけて集中して取り組めば、続けて大丈夫。”

 

~だと思うみたいなあいまいな表現はせず、背中を思いっきり叩いて後押しする。
これが正しいかどうかなんてわからないし、不可抗力の怪我じゃなくても手足に痺れがでるほどの障害を負うこともあるよっていう人もいるかもしれない。
でも、医療って画像所見とかデータだけで行われるものじゃなくて、もっとナラティブに、もっとフラットに、人として寄り添って、その人の背中にのしかかってる得体のしれない重圧とか責任を少し背負ってあげることも大切なんじゃないかって感じる。

 

”良い結論だ。患者のメンタルも回復した。ぐっすり眠れそうだ。PEとして上出来だな。”

 

考えは人それぞれで、それこそ自分の信念に沿って、医療を提供していくべきだと思う。
あと、一般の人にも、Physical Education:PE(体育) じゃなくて、Physical Therapist:PT(理学療法士)として認知されるように頑張ろう。

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