伝え方とデルマトームのお話

僕が働いているクリニックでは、
以前働いていた受付の人が手伝いに来てくれることがある。
その日も、久しぶりに午前中だけ手伝いに来てくれていた。
すると、別のセラピストに患者さんが、
“いつも見ない人がいるね”と言っているのが聞こえてきた。
しかし、そのセラピストは来ていることを知らなかったらしく、
セ “〇〇さん(常勤の人)じゃないですか?”
患 “いやいや、違うよ。〇〇さんは受付じゃなくて物療(機械のところ)にいたもん。”
セ “え、じゃあ誰だろう…”
患 “新しい人?”
そこで、ようやく手伝いに来てくれてることに気付いたようで、
そのセラピストがゆっくりとこう言った。
セ “あ…、もしかしたらそれって…、前にこの病院にいた人かな…。”
患 “・・・。”
言い方がこえーよ。笑
地縛霊みたいに言うな。笑
患者さんも自分にしか見えてないんじゃないかって黙っちゃったよ。笑
そんな楽しい職場で働いてます。
デルマトームは診断の一つとして有用か
今回は、デルマトームについての論文を紹介いたします。
頸椎or腰椎の
椎間板ヘルニア(膨隆型)もしくは外側陥凹狭窄による神経根症状の人に対して、
神経伸張テストなどを行った時に訴えた痛みの分布と、
画像所見(MRIやCT)から推察する既存のデルマトームは一致するのかという研究。
結果はというと…
全体の約3分の2の人はデルマトームとは異なっていたという衝撃の事実。
ただし、逆に
S1レベルのみ、約3分の2の人がデルマトームと一致していた
ということです。
へっ!?
これしか一致しないものなんですか!?
こりゃー、デルマトームに対する態度が変わっちゃうぜ~。
ただ、これをどう解釈するかっていう問題も。
デルマトーム(皮膚節)自体が怪しいのか、神経根障害と診断されている人がホントは神経根障害じゃないのか。
他の論文では、
ある神経根障害と診断された人の85%は、
痛みが浅いところではなく深いところで感じていると報告されているものもあり、
神経の炎症とかマイオトームに由来するんじゃないかって言われたり…。
そもそも、マイオトームって何だっけ?筋の神経支配のことじゃないの?
なんか痛みと関係あるんだっけ?あ、筋を支配してる神経自体が痛みを発するってこと?
なんか自分がバカってことをさらけ出してる気がしてきたから、
もう言うのやめます。笑
めちゃくちゃありきたりで、あんまり使いたくない言葉だけど、
結局何か一つだけ(デルマトームだけとか)で何かを判断することはできないってことなんだな。
言うのは簡単ですよね、申し訳ないです…。
もっと具体例があれば、みんなももっと学べるよね~。
でも、とりあえず考え続けよう!
それでどうなるかはわからないですが!
それでは~
Pain patterns and descriptions in patients with radicular pain Does the pain necessarily follow a specific dermatome
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