ラグビーワールドカップ ニュージーランドvs南アフリカのプレーを分析してみる(考察系記事)

この前、7分丈のパンツを買って履いたら、
7分丈と謳われているにもかかわらず、僕の足の10分とピッタシで、
『ラッキー、裾上げしなくてもいいじゃん!』
と思い込んで納得させようとした自分が情けなくて泣きました。
どうも、理学療法士のりょーじです!
さて、今日は現在開催中のラグビーワールドカップについて書きたいと思います!
ただし、ラグビーという競技についてやワールドカップの感想を書くのではなく、
めちゃくちゃ面白かったニュージーランドvs南アフリカ戦のプレーについて書きます!
まずは、このハイライト映像をどうぞ
【ラグビーワールドカップ2019™|ニュージーランド代表オールトライ集】オールブラックスが3連覇へ好発進!|ニュージーランド×南アフリカ|プールB第1節
超強豪ニュージーランド All Blacksのこの2トライはしびれますね。
特に、2つ目。
ラグビーってデカい奴らがバンバンぶつかり合う競技でしょ?
っていう感想をお持ちの人に向けて、
ラグビーって体重やパワーだけじゃなくて、
状況判断・テクニック・体の使い方がめちゃくちゃ重要でそこも見れるとめっちゃ奥深いよ
っていうことを伝えられたらと思っています。
2つ目のトライシーンを中心に解説モドキを書いていきます。
まず、オフェンス側のニュージーランド(黒)は、赤線で結んだように数的有利ではありません。
そこから、2番の選手から大外の13番の選手にパスが渡ります。
南アは、奥のオープンスペースにNZ13番が行くと思っているため囲みに行きます(赤矢印)。
しかし、NZ13番は点線方向にフェイクステップを入れて、あえて手前に切り返します。
ここからまた青点線方向にフェイクステップを入れて、コート中央側のディフェンスを赤矢印のように外側に引きつけながら、ディフェンスのギャップ(ディフェンス間の隙間が一番空いてるところ)を探します。赤丸部分はギャップがありますが、抜くには狭すぎます。
なので、もう一度フェイクステップを入れて(左側の青点線)ディフェンスを引きつけます。
すると、右端の赤丸で囲まれた南アの選手が遅れてきたため、大きいギャップが生まれます。
しかし、抜けるか抜けないか微妙なライン。そこで、最後に自陣側にフェイクステップ(右側の青点線)を入れて、できるだけギャップを保ちます。
それがこちら。右足のスモールステップを踏むのと同時に体幹を小さく右に傾けます。
このスモール&スピーディーなフェイクによって、遅れてきた南ア選手の体重を左足に乗せ体幹も左に傾かせることで重心を左側に完全に移させます。そうすることで、南ア選手の反応がコンマ何秒遅れます。そして、フェイクを4つも仕掛けて、丹念に作り上げられたギャップにNZ13番が突っ込んでいきます。
しかし、さすがの強豪南ア。腕1本絡めてきます。
このままのスピードでいったら、南ア選手のタックルが成功する可能性が高くなります。なので、加速したい。NZ13番が、ディフェンスを振り切るためのこのたった1歩分の加速をどう起こすのか。
体幹上部の回旋と肩を前方に押し出すようにすることで、瞬発的な加速を作ったのです。いやー、身体の使い方が神がかり的にうまい。
実は、1本目のトライの場面でも、同様のことが見てとれます。
体幹の前傾を利用して、グンっと加速するわけですねー。
つまり、上半身は加速器にもなり得るんです!
静止画だとわかりづらいので、これを踏まえてぜひハイライトを見返してください。
【ラグビーワールドカップ2019™|ニュージーランド代表オールトライ集】オールブラックスが3連覇へ好発進!|ニュージーランド×南アフリカ|プールB第1節
いかがでしたでしょうか?
ラグビーは、敵味方の状況判断・相手を翻弄するテクニック・緩急を操るフィジカルが絡み合った、ちょーエキサイティングなスポーツなんです!!
みなさんもぶつかり合いだけではなく、
いろんな要素を探しながら見てみてください。
頑張れ、ニッポン!!
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